2019年3月19日から22日まで草津温泉へ行ってきました。
今回の旅は草津温泉に19ヶ所ある共同浴場をメインに湯めぐりするのが目的。滞在したのは2日間でしたが、5ヶ所で貰い湯をしてきましたのでご紹介します。
【草津温泉】共同浴場湯めぐりと時間湯体験
躑躅の湯【万代鉱源泉】
まずはじめに立ち寄ったのは、草津温泉の中心部から離れた場所にある躑躅の湯(つつじの湯)。
道の駅「草津運動茶屋公園」の近くにあり、バスを降りた時に偶然見つけたのです。
洗い場と桶があり、写真左側には貴重品袋を引っかけるフックがありました。
時間は13時、観光客も住民の方もいらっしゃらなかったので、貸切でお湯を堪能。
草津温泉は非常に熱いお湯だと聞いていたので、覚悟していましたが今回入浴した際はちょうどいい湯加減でした。私はわからなかったのですが、友人は肌がピリピリすると言っていました。
躑躅の湯は脱衣所にベビーベッドが設置されており、子連れの方でも利用しやすい共同浴場ですね。
ベビーベッドの他、休憩できる長椅子、広々としたロッカーなど、とても充実しています。
千代の湯で時間湯【熱の湯源泉】
躑躅の湯を出たあとは、徒歩で草津温泉中心部へ。宿にチェックインし、少しだけ昼寝をした後に出かけたのは、千代の湯。
電話予約をしたのち、集合時間の10分前に千代の湯に到着。その後湯長さんに待合室へ案内されます。
体験者は私達と富山からお越しの女性。午前中に一度時間湯を体験されたとのことで、いろいろお話を伺うことができました。
時間になると、待合室へ湯長さんがこられ、まずは健康チェックから。
その後、時間湯浴場へ行き神棚に拝礼
次に湯もみ。長板の持ち方から順に教えてもらい、湯長さんの音頭に合わせて湯もみ開始。
湯もみで温度の調整を行います。
続いて入湯の準備として、足に湯を10〜20杯かけます。
その後、頭部に30杯湯をかけ、湯上り後の湯あたりや貧血を防止します。
最後に下半身を清め、入湯!
入湯は3分間。湯長の号令に応じ「オー!」と全て返事をすること。入湯中は、半眼、腹式呼吸で体内に湯気を取り込むと、自然と熱さを感じなくなりました。
湯から上がったあとは脱衣所へ戻り、10〜15分の休憩と水分摂取。
すると、いつものぼせてしまう体質なのにその気配は全くなし。むしろ身体が軽くなりスッキリ爽快。友人は汗が身体中から吹き出て大変だったようです。
時間湯体験を終えると、湯長さんから認定賞をいただきました。
瑠璃の湯【湯畑源泉】
2日目の朝は雨の音で起きました。予定では白旗の湯へ朝風呂の予定でしたが、宿から一番近い瑠璃の湯へ。
いかにも共同浴場といった、たたずまいがいいですね。
珍しい五角形の浴槽
浴室には貴重品袋を引っかけるフックがあります。
お湯はいい具合の熱さで、寝ぼけている頭をスカッとさせてくれます。9時前でしたが、先客はなくゆっくりと湯を楽しむことができました。
私たちがお風呂から出る直前に、となりの男性風呂から掃除の方の声が。すぐに出ます!と声をかけ、清掃されていた方に「いいお湯をありがとうございました」と御礼を言って宿に戻りました。
白旗の湯【白旗源泉】
宿をチェックアウトした頃には雨が止んだので、白旗の湯へ。この日は祝日だったこともあり、となりの湯もみショーの行列が白旗の湯付近まで続いていました。
そして白旗の湯は、ガイドマップに記載されている共同浴場ということもあり、たくさんの人が入浴されていました。
白旗の湯は浴槽が2つあり、奥がぬるめのようで小さい浴槽に人が集まっています。私たちは手前の広いけれど熱いお湯へ。ここで今回初めて体がピリピリすると感じました。そして今までの湯で一番熱い!
しかし千代の湯で時間湯を経験しているので、静かに耐えているとすぐに慣れて、最後まで気持ちよく入ることができました。
地蔵の湯【地蔵源泉】
草津温泉を13時のバスで出発するため、残りの時間を使って足湯を楽しみました。
場所は地蔵の湯。こちらの共同浴場は最近建て替えられたのか、新しく大きな建物で湯治客が利用する時間湯の浴場があります。
そして外には足湯。
直前に購入した、揚げもちとごぼうスティックを食べながら最後のお湯を楽しみました。
【番外編】関の湯
街歩きをしていた時に偶然通りかかったのが関の湯。
利用者がいなかったので、中を見学させていただきました。
今までの共同浴場で一番コンパクトな作り。浴槽、脱衣所ともに一度に入れるのは2〜3人程度でした。
まとめ
今回2日間で5ヶ所の共同浴場と宿で貰い湯をいただき、とても満足のいく旅になりました。これも昔から続く共同浴場を、観光客に提供してくださる住民のみなさまのおかげです。ありがとうございました。この伝統がこの先も続きますように。