「生きる目標がない」問題との向き合い方

がんサバイバーのまりもです。私はがん治療が落ち着いた頃から、生きる目標が見つからず、毎日もがきながら生きています。

しかし長年悩み続けた甲斐あってか、ようやくこの問題の着地点が見えてきました。今回は私なりの、「生きる目標がない」問題の向き合い方をお伝えしようと思います。

「生きる目標がない」問題との向き合い方

「生きる目標がない」と考える人は、おそらく真面目に生きてきた人だと思います。
私もその一人でがんになってから、生かされたこの命、残りの人生をどう生きればよいのか真剣に考えていました。(以下プロフィールより抜粋)

人生の目標は?私が生かされている意味とは?

がん告知から丸4年が経過した頃、私は何のために生かされているんだろう、という気持ちが強くなりました。

同じ病気で苦しんでいる人と比べたら、恵まれていることに感謝しなければいけないのですが、日が経つごとに感謝の気持ちが薄れ、毎日を淡々とこなしているこの現状。

結婚して家族があれば、家族のために生きなければと思うのかもしれません。でも独身がゆえに生きる目標が見つからない、と自分に言い訳をしていたのです。

この感情は今に始まったことではなく、がん治療が落ち着き始めた頃から時折考えることがありました。

しかし、考えてもこの問題の答えは簡単には見つからない、だから延々と悩むんですよね。

私が何年も悩んできて、結論に至ったのは、

深く考えないこと。

えっ?全然答えになってないじゃないか!

と、思われるかもしれませんが、答えがすぐ見つかる人はこの問題に直面していないんですよ。
私は悩みすぎて疲れ果てた結果、もう少し気楽に生きてもいいのかもしれない。そんな風に思い始めました。

だからと言って、本当に考えなくなった訳ではありません。いつも頭の片隅にはこの問題が居座っています。
ではこの考えに行き着くまでの、数年間もがいたプロセスを順にご紹介します。

生きる目標探しの手順【ステージ1】

生きる目標を探すのに一番手っ取り早い方法は、

  • 夢中になれるものを見つける
  • 興味のあることはどんどん体験する
  • やりたいことリストの作成

私の場合、3泊4日の座禅修行、海外一人旅、WordPressの勉強会、がんサバイバースピーキングセミナーの参加、これらを通して生きる目標が見つかればとヒントを探し求めました。

そしてこのブログを立ち上げたのも、生きる目標を模索しての結果だったのです。

ここで「生きる目標」が見つかれば、初期症状で完治です。

他人の夢や目標に乗っかる【ステージ2】

生きる目標探しのために、やりたいことをやりつくしたら気づいたことがありました。

「自分のために時間を使うだけでは満たされない」

もしかしたら人は「誰かのために役に立つことで生きがいを感じる」生きものかもしれません。

多くの人は、それが家族であり子どもに向けて注がれるのではないでしょうか。そして子どもの夢の実現のために、サポートするのが親の役目と考えられています。

では結婚していない、独り身の場合はどうしたらよいでしょう。私が思う答えは「社会のために活動している人や団体を応援、サポートすること」です。

前項の「生きる目標探し」で行動すると、いくつかのコミュニティとつながることができます。そこから一歩踏み込んで、参加側から運営側にまわるのです。

運営というとハードルが高く感じますが、運営者のお手伝いをボランティアで取り組む、これならできそうですよね。

実際、私が通ったWordPressの勉強会では、サポートスタッフを求めておられました。

運営をお手伝いすることで、今後自分のやりたいことや目標が見つかった時、その経験は大いに役立つはずです。

私の周りには、がん仲間のコミュニティがあり、社会貢献のために積極的に活動されている方がいます。その人達のお手伝いをすることで、他人の夢に乗っかり、人の役に立つ=生きがいを感じられるのではと考えました。

ただ賛同するコミュニティや、共感する人との出会いに恵まれないこともあります。そんな時は、災害が起こった時、ボランティアに参加するのもひとつの方法でしょう。

それでも、わからない、見つからない場合は

深く考えないこと【ステージ3】

最後は深く考えないこと、これが一番です。

もう少し気楽に生きてみましょう。

「生きる目標がない」ことから目をそらしたとしても、誰にも迷惑はかかりません。

一日、一日を大切に生きていく、それだけで十分ですよ。

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