宝泉寺禅センターの施設と修行者について

禅堂

2017年9月に3泊4日の座禅修行に行ってきました。今回は宝泉寺の施設と修行者についてお伝えしようと思います。

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宝泉寺禅センターの施設と修行者について

宝泉寺禅センターは下記の施設から構成されています。

  • 食堂(じきどう)・・・食事をする場所であり休憩所でもある
  • 禅堂(ぜんどう)・・・座禅をする場所(男性の宿泊部屋)
  • 談話室・・・・・・・・休憩所
  • 本堂・・・・朝課(お経)、法話を聴く場所
  • 滝ノ間・・・本堂内にあり、入山説明や写経をする場所
  • ログハウス・図書室、女性専用宿泊部屋(2段ベッド×2が2部屋)
  • キャビン・・個室部屋

食堂・談話室(1階)、禅堂(2階)

禅堂

本堂・滝ノ間

本堂・滝ノ間

ログハウス(女性専用宿泊部屋・図書室)

ログハウス
ログハウスは女性専用の宿泊部屋が2つあり、一部屋4人で二段ベッドが2つ並んでいます。そして部屋と部屋との間に図書室が設けられて、日中の自由時間に本を読んだり、くつろぎスペースとしても使われていました。もちろん男性も出入り自由です。

キャビン(個室部屋)

キャビン
キャビンとは、常住さんが寝泊まりされている個室タイプの部屋になります。私はどういう訳か一人部屋でした。ドミトリーのログハウスに泊まれず、内心残念な気持ちでいました。個室では他の修行者さんとの交流はできませんからね。

しかしこれも修行だと気持ちを切り替え、積極的に談話室に居る時間を多くして、たくさんの方と交流することを心がけました。

修行者について

私が入山した日は私以外に3名の方がいらっしゃいました。男性3名(大学生1名、20代1名、50代1名)、そして女性の私。修行期間は全員3泊4日でした。

男女比は3:1

一緒に修行をするのは修行者を指導してくださる常住さん約6名、そして修行者約24名で最大30名で生活を共にします。入山した時は女性6名で圧倒的に男性の方が多く驚いてしまいました。しかし翌日8名の男性が下山され、徐々に女性の割合が増えていきました。とは言っても、男女比は4:1から3:1に変化したぐらいでした。

修行者の年齢層

私が修行した9月は大学生の夏休みと重なっていたこともあり、大学生の修行者が3割程度いらっしゃいました。特に就職も決まり卒業間近の4回生、これから就職活動を始める3回生、留年中の5回生・・・などなど。

そんな訳で一番多かったのは20代。社会人の20代は転職を決めた人、失業中の人がいらっしゃいました。30代以上になると、異色の経歴をお持ちの方や、海外生活経験者がちらほら。修行に自ら来るだけあって、とても興味深い人生を歩んでおられる方が沢山いました。

そして最年少は、16歳の高校生。父親に高校を休んでいいから行ってこい、と言われたようです。彼女は約2週間修行をされ、摂心も経験して下山されました。

修行者の居住地は全国各地

宝泉寺で修行される方で一番多かったのは関東在住者。関東人曰く、関東には手軽に修行出来るところがないのだとか。
確かに3泊4日一万円で修行が経験できるところは宝泉寺だけかもしれません。修行者との話で宝泉寺のような場所がもっと多くあってもいいはず、との声をよく聞きました。

関東在住者が半数、次に多かったのは関西圏、他は愛知、静岡、三重、長野、徳島、高知、沖縄と全国各地から修行に来られていました。

修行者の指導、まとめ役は常住

修行者の指導をしてくださるのが常住さんです。常住とは3ヶ月以上の修行をおこなう人のことを言います。その年齢は18歳から25歳前後と非常に若い世代の方でしたが、役割分担ができており、常住の指導のもとでスムーズに修行に取り組むことができます。

修行中、毎日確認するものがあります。それは談話室にあるホワイトボード。

ホワイトボードには、食事の座席表、シャワーの予約表があります。座席表については、常住さんが修行者の作法の把握具合をチェックしながら、毎日決めておられました。

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