堀ちえみさんが舌がん(扁平上皮癌)であることを公表されてから、舌がんに関する記事がネット上を賑わしています。
特にYahoo!ニュースで見た「舌がんの原因」について、私の経験と一致するものがありましたのでご紹介します。
参照堀ちえみを襲った「舌がん」とは?歯並びや入れ歯などの意外なリスクとセルフチェック法〈週刊朝日〉
口腔がんのおもな原因はたばことお酒。しかし舌がんだけは、飲酒や喫煙の習慣がない女性や若い人の発症例が少なくない。合わない入れ歯や凸凹の歯並びなどが舌に当たり慢性的な刺激が加わると、発がんの原因になることがあるという。『新「名医」の最新治療2012』
→私は歯並びが原因で癌になりました
— まりも@TEAM ACC (@suisui_marimo) 2019年2月19日
舌にストレスを与えると舌がんに?原因は歯並びや合わない入れ歯
我が家はがん家系ではありません。
それなのにどうして舌がん、それも腺様嚢胞がんという珍しいがんになってしまったのか不思議でした。
唯一、思い当たる点は歯並びが悪いこと。
小学生の頃、順番に歯が抜けて永久歯が生え揃う時、一つだけなかなか出てこない歯がありました。その歯は最後に出てきたものの、口の中はすでに歯が生え揃った状態でスペースがなかったのです。
その問題が上と下、両方に発生していましたが、両親は歯医者に相談することもなく、子どもだった私はそのまま放置。最後に生えてきた歯は仕方なく、舌に接触する内側に生えるしかありませんでした。
親知らずと同時に全身麻酔で抜歯
28歳の時、バリ島旅行中に親知らずが痛くなり帰国後すぐに歯医者へ。私は怖がりで局所麻酔で一本ずつ親知らずを抜くことは耐えられないタイプでした。
そんな私が選んだのは全身麻酔で抜いてもらうこと。
費用は高額療養費制度を利用して10万弱かかります。
入院は7日間必要です。
それでも寝ている間に一気に抜いて欲しかったので、県立病院で手術することにしました。
その時に、ずっと邪魔もの扱いだった、あの歯を抜いてもらうことにしたのです。
私が抜いてもらうのは親知らず4本、永久歯2本の計6本。これなら絶対局所麻酔にはならないだろう、という私の作戦でもありました。
28歳で親知らずと一緒に歯を抜くまで、ずっと口腔内がごちゃごちゃしてました。他の言い方はないかと考えましたが、「ごちゃごちゃ」という日本語がぴったりだったのです。
今回記事にするにあたり、当時の写真を探してみたところ、携帯電話で撮影した写真が見つかりました。
こちらが手術前の口腔内環境
写真がぼやけているので、説明すると
マルで囲っている歯が抜いた歯です。歯の隣にもうひとつ歯が生えている状態です。この歯が舌に刺激を与えてがんの原因を作ったと思われます。
そして上の歯はこちら
撮影は2007年6月17日(日曜日)12時34分
この時、すでにがんがあったとは信じられません。
歯並びが悪い人は舌がんになりやすい
私は小学生の頃から、歯の重なっている部分を上手く磨けず、虫歯を作っては歯医者への繰り返し。おかげで歯医者が大嫌いになりました。
しかし手術後、歯を6本抜いたことで口の中がすっきりして感動したのを覚えています。
歯並びが悪いことで磨きにくさのストレスは感じていましたが、がんの原因を作ることになるとは想像もしていませんでした。
私は気づかないうちに、舌に刺激というストレスを20年近く与えていたのです。
もっと早く抜いていれば、がんにならなかったのかもしれません。
しかし永久歯を抜くというアドバイスをしてくれた歯科医はいませんでした。
親知らずを抜く際に「内側に生えている2本の歯を一緒に抜いてほしいのです」と相談したことで抜歯することに。やはり健康な歯を抜くことはタブーなんでしょうね。
ちなみに私が矯正するとなると、あと2本抜かなければいけないと言われました。理由は矯正するための隙間を作るためだと説明を受けたのを覚えています。
しかし一度に8本も抜くことに抵抗を感じたので、矯正の話はもう一度考えることにして6本を抜きました。手術後、矯正歯科に話を聞きに行きましたが矯正はせずに現在に至ります。それから6年後の2013年、舌下腺腺様嚢胞がんが見つかりました。
このような経験から、子どもの歯科矯正の大切さを感じています。
ただ残念なことに、矯正器具が舌を刺激する場合もあるとのこと。矯正をする際はくれぐれもご注意ください。