がんサバイバーとは?がん患者、がん経験者との違い

がんサバイバーとは?がん患者、がん経験者との違い

私は普段ブログで「がんサバイバーのまりもです」と挨拶のように気軽に使っています。では、がんサバイバーという言葉の意味は理解できているでしょうか。
正直、この記事を書くまでは曖昧でした。しかしこの言葉は、一言で自分の立場を表現する便利な言葉なのです。

がんサバイバーとは?がん患者、がん経験者との違い

がんサバイバーの意味

がんを経験したすべての人をさす呼称であり、キャンサーサバイバー(cancer survivor)ともいいます。
具体的にはがんと診断されて治療中、あるいは治療後の人々のことで、「survive(=生き残る)」が語源になります。

元々は1980年代、アメリカの全米がんサバイバーシップ連合(NCCS:National Coalition for Cancer Survivorship)によってに提唱されたのがはじまり。癌を克服した人だけを意味するのではなく、診断を受けて、癌と共に生きているすべての人を指します。
また、全米がんサバイバーシップ連合では、がんサバイバーの家族、介護者も含めて定義されています。

言葉の背景

がんサバイバーという言葉が登場した背景のひとつに、医療技術の進歩による生存率の向上があります。以前は不治の病と考えられていたがんも、新しい抗がん剤の開発などにより長期生存が可能になってきました。

しかし生存率が向上した一方で、「副作用などの身体的問題」、「再発への恐れといった精神的問題」、「周囲との接し方などの社会的問題」、「治療費などの経済的問題」など、さまざまな問題に直面し、がんと診断されたときから生涯にわたって向き合うことになります。

そのため、がんを治療してどれだけ生きるかということだけではなく、自分らしくどう生きるかということにも関心が向けられるように。

このような背景から、がん体験者を指す言葉として、がんと向き合いながら生きるという意味を含んだ「がんサバイバー」が使われるようになりました。

がん患者、がん経験者との違いは?

がん患者は、現在治療を受けている人のことを指します。またがん経験者とは、がんを体験したことがある人のこと。
そしてがん患者、経験者すべてを総称したのががんサバイバー。

いつからがんサバイバー?

がんと診断されたその瞬間から、患者は「がんサバイバー」になります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする