【闘病記】手術内容と後遺症について

がん告知から3日後。いよいよ決断の日がやってきました。
告知からの3日間、医療従事者である友人の協力で、さまざまな情報や見解をいただいた結果、愛知県がんセンター中央病院でお世話になることにしました。

当初電話で返事をし、翌日紹介状を頂く予定でしたが、上司の配慮で午後から仕事を休み直接先生と話をすることに。

愛知県がんセンター中央病院を選んだ理由

私が愛知県がんセンター中央病院を選んだ理由は3つ。

  • 頭頚部がんの症例が多く、治療実績が高いこと
  • 名医が在籍していること
  • 自宅から通院できること

以上の理由から、ほぼ愛知に決めてはいたものの、医師と直接話ができたのは有難かったです。

紹介先が決まり、すぐに愛知県がんセンター中央病院とのやりとりがおこなわれ、2日後病院に行くことになりました。

頭頸部外科の診察

愛知県がんセンター中央病院の予約時間は10時30分。10時前には病院に到着。

初めてのがんセンター、ここにいる人達は全てがん患者なのか…と考えるだけで、何とも言えない気持ちになりました。そして皆さん家族に付き添われて来られています。一人でやってきたのは、見渡す限り私だけでした。

頭頚部外科部長の診察は3時間待ち

窓口にて紹介状を提出後、頭頸部外科へ。しかし私が診てもらう頭頸部外科部長は「診察が大幅に遅れております」の案内が窓口に・・・。結局名前を呼ばれたのは13時半過ぎでした。

あまりにも待たされたので、妙な緊張感が出てきて、聞きたいことが聞けるのか、やはり誰かに付き添いをお願いすればよかったかも・・・と不安が襲いました。

手術後「ら行」は言えなくなる

そしていよいよ先生とご対面。第一印象は、安倍総理のような方でした。非常に静かな口調で、淡々と私の状況を説明。

  • がんの大きさが50mm
  • 初期のがんではない
  • リンパ節に転移有り
  • 放射線治療・化学療法は部位的に難しい
  • 舌を全摘出後、大腿筋を使って再建手術が必要
  • 口の下から顎に沿って大きな手術跡が残る
  • 手術時間はおよそ18時間
  • 手術後話すことのリハビリが必要
  • リハビリしても「ら行」は言えなくなる

ここまで聞いて、私は涙が出てきました。先生は
「ライオンって言葉は言えなくなるね。でも大丈夫ですよ、前後の言葉の意味でわかってもらえますから」
と、励ましているつもりでしょうが、私には手術後のリアルな自分がここで想像でき泣けてきました。

手術以外の治療法、重粒子線治療

その後、私は手元にあるメモを見ながら、手術以外の方法はないのか尋ねてみると、重粒子線治療があることを教えてくれました。

  • 重粒子線治療は保険適用外で費用は300万円
  • 関西では兵庫県、他に千葉と群馬にある

最後に、どうされますか?と先生。
私はどうしたらいいでしょうか?と投げかけると先生は「私は外科医ですからね」

結局、重粒子線治療について気になるものの、その場で手術をお願いすることにしました。

PET検査の結果について

PET検査の診断結果

PET検査ではリンパ節転移は確認されず

手術が決まり、PET-CT検査を受けました。初診でリンパ節転移ありと聞きましたが、今回のPET検査では、確認できなかったようです。PET検査はブドウ糖に反応するしくみのようで、決して高性能の検査ではないことを説明されました。

PET検査は保険適用で3万円と高額です。値段が高い=一番信頼できるデーターだと思った私は、やはり素人な考えだったようです。

子宮筋腫と卵巣嚢腫

PET検査で子宮と卵巣にも腫瘍が見つかりました。
がん治療が落ち着いた3年半後の2017年6月に子宮動脈塞栓術にて治療をしました。
参考子宮動脈塞栓術UAEの適応条件、病院選びとは

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