愛知県がんセンター中央病院の放射線科で重粒子線治療よりも手術を勧められました。
しかし「どうしても舌を温存した生き方を希望したい」という気持ちが伝わったようで、兵庫県立粒子線医療センターの院長である不破信和医師に、連絡を取っていただきセカンドオピニオンをすることになりました。
手術以外の方法を求めてセカンドオピニオン
2013年9月4日大雨の中、始発で兵庫県たつの市までスーパードクターと言われている不破信和院長を訪ねました。先生にこれまでの経過を話すと
「この年齢で舌の全摘出はやってはいけない、あなたにはあと50年人生があるんだよ。舌を取ったらあなた、もう外に出なくなるでしょうね。これからのことを考えて手術以外の方法で治療していきましょう」
と私の気持ちに寄り添ってくれる医師と出会うことができました。
動注化学療法との併用治療で5年制御率70%
先生曰く、私のがんは粒子線治療をしても5年制御率は50%。しかし動脈に抗がん剤を注入する動注化学療法を併用治療していけば、あと20%上がる。
ただし兵庫では粒子線単独治療しか出来ない。動注化学療法と粒子線をおこなっているのは福島の南東北病院と、福井県立病院。
福島の術式はは頭のこめかみ部分からの動注で、がんが舌にある私には最適。しかし患者を多く抱えているので、すぐに治療はできない。
福井の術式は太ももの付け根からカテーテルで舌に注入する方法になるが、今の状況からすると福井で治療するのが一番よいのではないかと。
早速福井へ連絡を取っていただき私の受け入れが可能と返事があり、一気に治療方法と入院先が決まりました。
私の治療方法は、福井県立病院、陽子線がん治療センターにて
- 陽子線治療35回(7週間)
- 動注化学療法3回
副作用を考えると約3ヶ月の入院生活になります。
参考【腺様嚢胞癌の治療】動注療法と陽子線治療の併用治療
参考【腺様嚢胞癌の治療】陽子線を35回照射した時の後遺症と副作用を画像で解説